都農ワイナリー

ところで、都農町でワインを造ろうとする動きが出てきたのは、いつごろからなのだろうか。  実は、このワイン造りの構想は一朝一夕に生まれてきたものではない。そこにはぶどう栽培に取り組んだ40年もの歴史があり、町を挙げての特産品づくりの歴史がある。  もともと、都農町一帯の土壌は瓦礫が多く、そのため保水性も低く、稲作にはあまり向いていない。そこで、戦前はみかんや梨などの栽培が試みられたが、収穫時期が台風の時期と重なり、これも満足の行くような結果が得られなかった。そうした中で、戦後いち早く新品目 として導入されたのがぶどうだった。 もっとも、当初はごく一部の有志が細々と栽培しているだけだったが、その後、雨対策として考案されたビニールトンネル栽培法を導入し、また度重なる品種改良によって収量が安定。昭和53年には2千200トンを収穫するまでに至り、町の特産品として内外に知られるようになった。

現在、「尾鈴ぶどう」と命名された都農町産のぶどうは県内一の生産量を誇り、北海道や東北を中心に出荷されている。また、お盆のお供え用としての需要も高いと聞く。とはいえ、ぶどうは天候に左右されやすく、生育期間がずれ込んでもっとも需要の高いお盆の時期に出荷が間に合わなくなると、価格が一気に暴落するため、農家にとっては扱いにくい作物でもある。そこで、この「尾鈴ぶどう」に何とか付加価値を与え、ひいては栽培農家の収入安定を図るために昭和63年に打ち出されたのが、ワイン開発構想だった。同時にそれは、特産品づくりを通して町おこしを図ろうというものでもあった。

平成元年、町有のぶどう栽培試験圃が設けられ、そこで栽培されたぶどうを使って平成3年から県食品加工研究開発センターとの共同によるワインの研究が始まる。その一方で、平成6年2月に第3セクター方式(都農町、尾鈴農協、都農町漁協、都農町商工会などが出資)による(有)都農ワインが設立。平成8年8月には果実酒製造免許を取得し、同年11月の「都農ワイナリー」オープンへとつながっていく。オープン後の異常とも思える人気ぶりは前述した通りである

都農町ホームページより抜粋
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